トルコの紅茶
紅茶の消費が多い国の一つ
チャイは
チャイバルダック=チャイグラスで日に何杯も飲みます

おいしい紅茶は
ウサギの目のように真っ赤な水色現地では角砂糖が添えられます

柄の違ったチャイグラス
その向こうには
チャイダンルック(2段重ねのポット)
下の大ポットでお湯を沸かし
上の小ポットに茶葉を入れ、下のポットの湯を注ぐ
湯量が減った下のポットに水を加えて再沸騰
その間、上のポットは蒸らされて、濃い茶液が作られる
長く蒸されて濃くなった紅茶は、グラスに注がれてから
下のポットの湯で調整される
かつては「コーヒー」が有名でしたが
自国での紅茶栽培が軌道に乗ると
トルコ=チャイが一般に広く飲まれるようになる
(トルコではミルクは使いません)

ブラックシー・ケーキ 講師手製
トルコ産ヘーゼルナッツ
(今回はアモーンド、クルミを使用)
レモン、シナモン、バニラエッセンスの隠し風味

ティータイム
△ブラックシーケーキ
□ハルヴァ
デーツ
ハルヴァは中近東で広く食されているお菓子
今回は、プレーンなゴマを使ったもの
甘さが口に残るので一口食べてはチャイを飲む
デーツ(ナツメヤシの実)
最古の甘味の一つ
中近東で一般に好まれている
親日国のトルコ
町を歩くと「「日本人?」と声を掛けられる
うなずくと笑顔が返ってくる
店先で日本人だとわかると、直ぐにチャイが出され
笑顔を包まれて幸せな気分
エルトゥールル号難破事件
1890年トルコのスルタンから日本の天皇に親書を渡しに来日したエルトゥールル号
帰りに台風に遭遇、和歌山県串本沖の岩礁で船は難破
587人の乗組員は海中に放り出されて死亡
住民の不眠不休活動で生存者69人が救助され
村の備蓄食料まで使って彼らの回復に力を注いだ
海中の遺体は引き上げられて手厚く埋葬された
回復した船員は、日本の軍艦で祖国トルコに送られた
その後、日本中から集められた義援金は遺族に届けられた
この事件は当時の新聞で大きくとり上がられ、
史実は小学校の教科書に記載されて、語り継がれている
今でもトルコは指折りの親日国
後に
イラン・イラク戦争時に現地に残された日本人のために飛行機を飛ばして
帰国を助けてくれた
お互いが地震国でもあり、震災が起れば直ぐに駆けつけてくれる友好国
沈没事故から130年の今年、改めてこの史実を伝えようとしている
チャイが温かく体に染みていく