チャールズ2世妃 キャサリン・オブ・ブラガンザ
ポルトガルより嫁した王妃は、英国に上陸すると茶を所望したことから
「ファースト・ティー・ドリンキング・クイーン」と呼ばれる
ポルトガルは、17世紀初頭には東洋の茶とブラジル産の砂糖を手にしていた事から
本国で茶と砂糖を楽しんでいたと思われる
船のバラストとして大量に運ばれた砂糖は当時の英国では超貴重品
キャサリン王妃により振る舞われる砂糖入の茶は宮廷の女性たちの憧れとなる
ハム・ハウス内、王妃の小部屋
キャサリン王妃と親しかったローダーデイル伯爵夫人エリザベス・ムアリー
王妃をもてなすための休憩用の小部屋が300年以上前のまま保たれている
この小部屋で親しい友人と寛いだ時間を過ごした
写真:滝口明子著「茶を愉しむ」より
出口保夫著「ロンドンブリッジ 聖なる橋の2000年」よりテムズ河の凍結市
G・クルー印刷 1684/1/31
凍結したテムズ河の上に市が開かれ
国王、王妃が来られた記念に売り出されたもの
国民に愛された王室であったことがうかがえる
メアリー2世
オランダのウィリアム3世に嫁し、後に名誉革命で共同統治をする
オランダでもお茶を愉しんだと思われる
二人は英国の優れた君主制の基礎を確立した
チャールズ2世妃キャサリンにより宮廷に持ち込まれた茶を嗜む習慣を、宮廷内にしっかりと根付貸せたメアリー2世
二人の功績はその後の茶発展に貢献するものといえるのではないでしょうか
お砂糖=日本では上白糖 海外ではグラニュー糖を言います
キャサリン妃が持参したお砂糖は?
15世紀イタリアの写本
円錐形の砂糖の塊が作られる
下げ看板
三角錐の下げものは砂糖屋の印
1860年代
ヘンリー・テイトの食料品店
棚の上段には白い棒砂糖が並ぶ
カウンターの上には砂糖砕断機が見える
塊の砂糖は粉砕されて販売
初め「薬品」として扱われた「茶と砂糖」は時代と共に、庶民が愉しむものになっていった
左は砂糖入れ 右はミルク入れ
古いものほど、砂糖入れが大きい
貴重な砂糖をたくさん用意することが出来るのはステイタス
茶と砂糖を愉しむティータイムは富の象徴でもあった
本日のテーブルセッティング
お土産の紅茶
砂糖大根から作られたビート糖(甜菜糖)
ティータイム
紅茶 クオリティーシーズンのヌワラエリヤ
ほうじ茶シフォン
粉砂糖をまぶしたアーモンドボール
沖縄の黒糖の固まり
お口直しの塩ようかん
次回、鎌倉で紅茶を楽しむ会
「世界の紅茶文化 事件の陰に紅茶 アメリカ」
ティーバッグの歴史、活用方法もご紹介いたします
第5回 10月17日(土)14:30~15:45
第6回 10月23日(金) 〃
ウェルカムティー・ティータイムの紅茶とお菓子・紅茶のお土産
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