↑東京會舘のプティフール・ロワイヤル、主人の東京土産です。
土産と書くと自主的に買ってきてくれたようですが、実は強制的にお願いしたものです。
三十ウン年生きてきて、今のところ一番の洋菓子です。
昭和55年に柴田書店から出たお菓子の本に東京會舘のプティフールの作り方が載っていました。
チロリアンというやわらかいクッキーのレシピの冒頭には…
『美しいばらにはとげがあります。この可愛らしいクッキーを作るには大変骨が折れます』
と書かれています。
又、ガトー・オー・ザナナ(パイナップルのバターケーキ)のレシピを見ると、缶詰のパイナップルを7日間かけてやわらかく煮るとかかれています。
クリームは当然バタークリームです。
今のように新鮮な果物やクリームの入手が困難な時代、大変な手間と工夫で作られた、歴史ある最高級のケーキ、私にとっては宝石に負けないくらい輝いて見えます。